新技術開発助成

助成テーマ完了認定企業紹介 084

第112回 令和5年度 第2次

完了認定 令和7年8月
代表取締役・燒リ 順
代表取締役
燒リ 順
企業名 ENETEK株式会社
会社概要 資本金 :200万円
従業員 :2名
事業内容 極細炭素繊維織物の開発
助成テーマ名 極細炭素繊維織物からなる燃料電池等の電極開発

開発技術の概要

水素社会に必須の燃料電池や電気分解の電極として高性能で低価格なガス拡散層が待ち望まれている。強酸に耐え、低抵抗な部材としてカーボンペーパが主流である。これは炭素繊維を一本一本焼成し、カット後紙状にした後、熱硬化樹脂で節止めして空隙率を確保し再度高温焼成しているが、製造工程が多く、脱炭素化の製法に逆行しており、価格も高止まりしている。
そこで当社は安価な市販のアクリル紡績糸を白布にし、面状で耐炎化(酸化処理)・炭化するだけでよく、省工程で、高性能かつ低価格なガス拡散層が得られた。すなわち先に極細糸からなる極薄の白布にするため焼成工程に耐えることができ、薄いために電気抵抗が低く、織物構成のため水はけが良く大電流発電が可能なガス拡散層が得られ、顧客でもそのことは認知されている。
織物構造故設計の自由度が高く圧縮して使用する顧客ニーズに対応しやすい。
写真



これからの計画

低抵抗・良好熱伝導性・耐熱性・軽量・耐酸性アルカリ性・フレキシブル性など優れた機能部材であり、燃料電池だけでなく、電気分解、レドックスフロー電池、空気電池等に重宝され、それらの製品メーカ各社とNDAを結び電極の市場開拓を進めています。
またこれら市場は長期戦略をもつ大企業レベルの事業であり、それにふさわしいブランドと経営資源を持つ企業と共創をすすめ、この素材が世に出て水素社会の到来を早めるべく貢献する所存であります。
電極事業だけでなく、面状ヒータ用途にも極細炭素繊維織物が持って来いであり、その開発も進めている。すなわち発熱体密度が高く、いろいろなシートと組み合わせることにより、即温性・透光性・可撓性のあるユニークな面状ヒータを提供することができます。
GDLや面状ヒータ以外にも先に述べた特性を活用する用途の問い合わせを歓迎します。

企業からのお願い

5μm径の単糸からなる紡績糸の極薄炭素繊維織物です。まだ世の中には出回っておらずその特性を活かせれば、今後ブレークスルーできる商品が生まれ来ると信じてやみません。過去10年にわたりいろいろな炭素織物を試作しており、用途に適したA4サイズのサンプルシートを相談の上、ご提供することは可能ですので、電話・メール目が得れば幸いです。
滋賀県作成ENETEK咳R動画 https://youtu.be/Zjq6fB-P2uQ も参照願います。

問い合わせ先 E-Mail:takagij@zeus.eonet.ne.jp
TEL:090-3032-5453
FAX:077-579-5773
URL: https://enetek.co.jp/