復興支援新技術開発-03
パーソナルヘルスケアシステム(ILIS)の開発
技 術 開 発 契 約 者 |
株式会社 アイ・ティ・リサーチ 代表取締役 川端 荘平 |
所 在 地 |
宮城県仙台市 |
技 術 所 有 者 |
株式会社 アイ・ティ・リサーチ |
技 術 開 発 者 |
株式会社 アイ・ティ・リサーチ ヘルスケア事業部 事業部長 鈴木 明宏 |
【技術開発内容】 |
平成23年3月11日の東日本大震災により、死者・行方不明者は1万8千人を越え、避難・転居者は33万人弱が発生している。被災者のために5万3千戸強の仮設住居が建設されているもののその居住環境は健康的な生活を送るには必ずしも十分ではない。本開発は、被災住民はもちろん、全国民が真に健康な生活を送るためのシステムを提供しようとするものである。申請者は利用者の行動を無拘束で把握する行動分析に強い技術を保有し、(株)ニプロにODM(Original Design Manufacturer)として製品を供給し、また大手電気メーカーに行動分析モジュールを提供してきた。 運動を十分行っていても、食事や睡眠が不適切であればメタボリック症候群やその他の病気になりがちであり、運動のモニタだけでは健康管理には不十分で、「運動」「睡眠」そして「食事」の三大要素のバランスが重要である。本開発では、この三大要素について、ユーザーの負担なくモニタし、適切に管理することで健康維持を図ることを可能にするシステムの開発を実施する。自社の保有する行動分析技術により「運動」と「睡眠」をモニタすることは可能である。また、最近のスマートフォンの発展と普及に注目し、その簡易なデータ入力機能(タップ、カメラ、音声)や表示、通信機能を利用することで、利用者の健康の三大要素をモニタし、状態表示・履歴の確認やそれに基づいた適切なアドバイスを提供していくことが可能になる。 本開発では、製品内部の小型基板とファームウエアの開発に重点を置く。本開発完了後、筺体デザインと量産化を行い、3年後の売上は家庭用ヘルスケア健康管理機器、歩数計・活動量計市場の1 〜 2%である1.5億円を目指す。 |