復興支援新技術開発-05
次世代環境型ツースクラッチの開発
技 術 開 発 契 約 者 |
株式会社 プロスパイン 代表社員 小林 敬 |
所 在 地 |
宮城県大崎市 |
技 術 所 有 者 |
株式会社 プロスパイン |
技 術 開 発 者 |
株式会社 プロスパイン R&Dセンター長 操谷 欽吾 |
【技術開発内容】 |
生産機械、自動化装置にかかる回転動力伝達には、十分な回転トルクに耐え、安定した動力伝達を可能とし、省電力なクラッチが求められている。これまでの一般的な電磁クラッチでは、作動時に常時通電が必要など、省電力化において課題があった。また、トルク伝達を行う噛み合い部であるツースが浅く、十分な伝達トルクが得られにくく、また回転時のトルク伝達の低下や、摩耗による寿命にも課題があった。 本開発は、こうした課題を解決するものとして、深いツースの噛み合いによる深ストローク化に基づく独自機構を採用することで、クラッチの大伝達トルク化、長寿命化とともに、高速回転時における安定した動力伝達化を実現することを狙う。本クラッチの動作原理としては、ツースの噛み合いによるON, OFF状態遷移を、永久磁石と電磁石と可動スライダとを組み合わせることにより、コイルへの瞬時の電力供給のみで実現させ、著しい省電力化を図る特徴を有する。さらに、シンクロツースを組み込むことにより、より高速回転に対応させることを狙う。そしてこれらの最適設計によって、コンパクト化を狙う。 本クラッチは、車輌検査装置や印刷機械、食品機械、製罐機械、工作機械、織機、クレーンなど、高トルクを必要とし、省エネルギー化とコンパクト化が求められる広範な用途における実用効果・公益性は多大であり、本技術の実現と普及が多いに期待される。 |