復興支援新技術開発-02
薄板セラミックスを用いたアレイ型高周波超音波プローブの開発
技 術 開 発 契 約 者 |
ケイテック株式会社 代表取締役 煖エ 匡芳 |
所 在 地 |
宮城県加美郡 |
技 術 所 有 者 |
国立大学法人東北大学、ケイテック株式会社、 本多電子株式会社、株式会社日本セラテック |
技 術 開 発 者 |
ケイテック株式会社 開発部 統括部長 下田 隆滋 |
【技術開発内容】 |
皮膚のアンチエイジング効果の計測には、皮膚組織の微細な構造を高精細に計測できる技術が重要である。超音波断層診断装置はX線など他の技術に比較すると、低コストな装置になるという利点はあるものの、通常の数MHzの動作発振周波数では高精細に観察をすることができなかった。本開発はより高い動作発振周波数の超音波断層用プローブ技術の開発を行う。 具体的には特許技術である(1)連子窓状振動子アレイ構造、(2)異方性導電層を用いた電気的接続技術、(3)短波長短パルスレーザー加工によるスリット形成技術などを駆使し、低コストで高精度微細加工された薄膜化超音波プローブ技術を確立する。 本開発により、発振周波数35MHz以上の超音波プローブが実現できるため、深さ方向の高い空間分解能を持ち、超音波を用いることで皮膚などに悪影響がなく、皮膚の色にも左右されない、という特長を持つ皮膚内部の電子走査高分解能観察装置が比較的安価に実現できるようになる。これにより、全国の美容サロン等での肌内部観察計測技術市場が新たに創出されることが期待される。また、この技術は動脈硬化の診断など医療現場への展開も期待できる。 下図に開発する機器の全体構成図を示す。本事業で開発するのは図の左の超音波プローブで、その内部詳細を図の中央に示す。 |