キッズ・フロンティア・ワークショップ

「かがく・夢・あそび」紹介

「かがく・夢・あそび」は年3回(3つのコースを)実施しています。参加対象は半日コースは市村アイデア賞表彰者で、春・冬1日コースは小学4〜6年生と中学生です。春は関東地区で冬はその年の開催予定地で公募しています。
令和6年度は以下のように実施しました。
コース 開催時期 対象者
令和6年度 かがく・夢・あそび:半日コース 令和6年11月 市村アイデア賞表彰者対象
令和6年度 かがく・夢・あそび:冬休み1日コース 令和6年12月 秋田県小・中学生対象
令和7年度 かがく・夢・あそび:春休み1日コース 令和7年3月 関東近県小・中学生対象

かがく・夢・あそび:半日コース

 令和6年11月15日(金)東京北の丸の科学技術館において第55回「市村アイデア賞」の表彰式の後で開催された。参加者は市村アイデア賞受賞者・引率の教員・保護者など約150名が参加した。
 今年は 米村でんじろう先生による「実験で仕組みを解明!」というタイトルのサイエンスショーが行なわれた。エンターテインメント性も重視、身近な物を使ったふしぎ実験は、参加者が興味をもち記憶に留まることになった。また、全員参加による実験・体験もあり、その中で使用した実験器具の一部は参加者に提供された。

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手作りフリスビーで、安定して飛ぶ形は?

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様々なレンズで、光のふしぎな性質を体験!

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水に浮かしたアヒルのおもちゃは、気泡で沈む?

かがく・夢・あそび:冬休み1日コース

 今年の冬休み1日コースは秋田県秋田市で開催された。今回もご後援をいただいているリコージャパン(株)秋田支社様の絶大な協力のもとに開催することができた。会場は「秋田県総合保健センター」である。
 14日の土曜日は小学生コース、15日の日曜日は中学生コースで、秋田市育委員会様、由利本荘市教育委員会様の全面的なご協力により多数の応募があった。
 小学生:34名(12月14日)  保護者:21名  ※応募者68名
 中学生:29名(12月15日)  保護者: 3名  ※応募者30名

 両日とも午前中は講師の大山先生と中井先生からコピー機の原理について実験を交えた講義が行われた。実験は
 (1) 物の見え方の違いを水の入ったコップに透明ガラスのビー玉とアクアボールで比較する
 (2) 蛍光灯の光をレンズで受け止めて机に像を作る
 (3) ボール紙とレンズなどで簡易カメラを製作する

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 (4) 塩ビパイプをティッシュ擦り、静電気によりコップに入った多数の発砲スチロールの動きを観察する
 (5) 光センサーでアラーム付きの箱を作る電子工作

 コピー機を構成する重要な要素実験を通して理解する講義である。
 このあと、コピーが作られる過程を実際に自分で体験するプログラムになる。
 (1) OHPシートに自分で好きな絵や文字を描く
 (2) 暗室の中で帯電・露光・現像のプロセスを参加者自身で行い
 (3) 暗室の外で転写・定着・クリーニングすることで
OHPシートに描いた図案が用紙にコピーされることを確認することができる。

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 このコピーを使ってリコージャパン(株)様の御協力で設置されたカラーコピー機で剥離紙上に16分割に縮小されたオリジナルのシールを作ることができた。

 午後からは『コピー機大解剖』の分解実習になる。最初は先生の指示に基づいて順番に分解を行う。途中から先生の許可が出て自由に分解を行うことが出来る。但し分解しながら出てきた部品の一部を使って、その部品の機能を確認できる実験もいくつか用意されている。
 分解機は9台用意されており、参加者3,4名が1グループとなり協力しあいながら分解を行う。また、保護者用として1台が用意され多くの保護者も分解実習に参加された。各機械にはスタッフが専属で付いており、参加者はスタッフに質問しながら分解を進めていく。参加者は分解部品を持ち帰ることも可能だが、持ち帰らない部品は会場内で別のスタッフが素材単位まで分解し分別して段ボールに集め、リサイクルするために回収することになっている。


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 また、スタッフからコピー機の中にある部品を使って工作することで、楽しい作品ができることの説明があり、参加者が部品の機能をより理解しやすい内容となっている。

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かがく・夢・あそび:春休み1日コース

 春休み一日コースは東京の科学技術館で3月8日小学生コースと9日中学生コースが開催された。参加者は、
 小学生:36名(3月8日)  保護者:28名  応募者:72名
 中学生:35名(3月9日)  保護者:25名  応募者:64名
であった。
 春コースの午前の講義は、コピー機の中で使われる光・静電気を実験で観察を行うのに加え、以下のような色の不思議を体験する内容である。
 (1) 静電気力の実験
 (2) カメラ工作と像の観察
 (3) 水の中に材質が異なる玉を入れ、覗くことで見え方が違うことを観察
 (4) 光センサーを使った工作
最後はコピーが作られる過程を実際に自分で体験するコピーの6ステップ実験でカラーコピーの仕組みを理解するプログラムである。

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 午後はカラーコピー機を分解する。読み取りユニットや書き込みユニットを大山先生が用意した装置を使って、各ユニットを動作させながら先生の説明で動きや機能を学んでいく。午前中の講義で学んだことが実際に目の前で展開され、より理解は深まることになる。

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最後に参加者への記念品の授与でワークショップは終了となった。